2026年3月11日水曜日

高橋信次先生のことば 自己の確立(1)

 高橋信次先生のことば

       自己の確立(1)

人生においてなにをなすべきか、ということも大事だが、その前に人生とはなんであるか、ということを知る方が人間にとって、より重要なことではないだろうか。

私たちの住む世界は間違いなく競争社会であり、カの社会である。

そこでは常に若さと活動とが尊ばれ、常により多くのことをなすことに目標がおかれている。

いうなれば、なんでも世界一であることが自慢であり、そうしたことに過度の称讃がおくられているのが現代だ。

しかし、こうした若さが強調される文化には、勝者と敗者という過酷な運命が待っているといえよう。

人はいつまでも若くはない。

やがて壮年になり、老年になっていく。

老年になり身体の自由がきかなくなれば、若さが強調される社会であればあるほど、人は必ず敗北という憂き目をみることになるであろう。

人生の価値の基準が、何をなすかにウエイトが置かれると、現代のような若者の時代となり、老人をおろそかにする社会か生まれてくる。

だが人生を謳歌した若者といえども、やがて次代の若者に同じような仕打ちをうけ、悲哀をなめることになるだろう。

この意味において、「人生なにをなすか」ということより、「人生とはなにか」を知ることの方がより重要であるといえよう。

また、心の安らぎは「人生とはなにか」との問いの中から、その問いを通じて己を知ることによって、初めて得られるものであり、なすことのみを追う人生には安らぎも調和も与えられないことを知る必要があろう。

己れを知るには厳しい自己反省を通してしか、道はないだろう。

反省を通して己れの実相を知り、その実相が理解されれば、より創造的な自己を啓発することが可能であり、愛に生きることの喜びを体験することができよう。

つまり、自己の確立ということが望まれよう。

私が言いたいことは、常にたゆまざる反省と努力を重ねてほしいということである。

人間は正しい反省がないかぎり自己を本当に知ることは出来ないし、安らぎと調和も得られない。

反省は、パラミタ(仏教でいう智慧の宝庫)という得がたい宝を手にすることであり、ゆるぎない不動心を結実させるものである。


記事は、正法1982年7月号第47号より抜粋 


~続く~


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発行者 穂苅 秀郎

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